観葉植物の竹みたいなやつは何?ミリオンバンブーなど5候補を特徴から見分ける

部屋やお店で見かけた「竹みたいな観葉植物」の名前が分からず、気になっている方もいるのではないでしょうか。

竹のように見える観葉植物はいくつかありますが、緑色の茎に竹のような節があり、節付近から細長い葉が出ているなら、まず候補になるのはミリオンバンブーです。

ただし、観音竹(カンノンチク)やシュロチク、バンブーパーム、トクサなども、茎や株全体の姿から「竹みたい」と感じやすい植物です。写真や実物を確認せず、見た目の印象だけでミリオンバンブーと断定することはできません。

この記事では、竹みたいな観葉植物として考えられる代表的な候補を、茎・葉・株の広がり方から絞り込めるように整理します。

先に結論|観葉植物の竹みたいなやつはミリオンバンブーが有力候補

「小さな竹のような観葉植物」「節のある緑色の棒から葉が生えている植物」を探している場合、最初に確認したいのがミリオンバンブーです。

ミリオンバンブーとして流通する植物は、学名をDracaena sanderianaといい、キジカクシ科ドラセナ属に位置づけられています。竹の仲間ではなく、竹に似た姿から「バンブー」と呼ばれている植物です。

一方、竹っぽく見える植物のすべてがミリオンバンブーではありません。まずは次の違いを確認すると候補を絞りやすくなります。

候補 竹っぽく見える部分 葉の見え方 見分けるポイント
ミリオンバンブー 緑色の茎と明瞭な節 細長い葉 節のある緑の茎から葉や新芽が出る
観音竹 細い幹が何本も立つ姿 手のひら・扇状 葉が放射状に分かれる
シュロチク 細長い幹が群生する姿 細く裂けた扇状 観音竹より細長い葉片が目立ちやすい
バンブーパーム 節の目立つ細い幹 羽のような葉 ヤシらしい羽状の葉が広がる
トクサ 細い緑色の茎と節 目立つ葉がほぼない 緑色の棒が何本も直立して見える

特に重要なのは、「竹みたいな茎」だけを見るのではなく、葉がどのような形で付いているかを見ることです。

竹みたいな観葉植物の名前を3ステップで絞り込む

植物名が分からないときは、雰囲気で比較するより「葉→茎→株全体」の順に確認すると候補を減らしやすくなります。

1.普通の葉がほとんど見えないならトクサを確認

まず、緑色の細い棒が何本も立っているだけのように見え、一般的な観葉植物のような葉がほとんど見当たらない場合は、トクサが候補になります。

トクサはトクサ科トクサ属のシダ植物です。花を咲かせる種子植物ではなく、地下茎を伸ばしながら節のある地上茎を直立させます。茎にはケイ酸が含まれ、ざらつきのある硬い質感を持つことも特徴です。

そのため、竹のような節はあるものの「葉が茂った観葉植物」という印象が薄ければ、ミリオンバンブーよりトクサの姿と照合してみてください。

2.緑の節から細長い葉が出ていればミリオンバンブーを確認

緑色で比較的滑らかな茎に節があり、節の近くから細長い葉や芽が伸びているなら、ミリオンバンブーの特徴に近づきます。

Dracaena sanderianaは竹に似た緑色の茎を持ち、そこから細長い葉を伸ばします。流通品では茎をまっすぐ伸ばしたものだけでなく、らせん状に曲げるなど、さまざまな仕立て方が見られます。

そのため、「まっすぐな竹に似ていないから別植物」とは限りません。茎の形だけでなく、節の位置と葉の付き方まで確認すると判断しやすくなります。

3.扇状または羽状の葉ならヤシ科の植物を確認

細い幹が何本も立っているものの、上部に大きな葉が広がっているなら、観音竹・シュロチク・バンブーパームなどヤシ科の植物が候補になります。

扇を開いたように葉が放射状に分かれるなら観音竹やシュロチク、鳥の羽のように左右へ小葉が並ぶならバンブーパームという違いを見ると整理しやすくなります。

候補1|ミリオンバンブーは「竹みたいなやつ」の第一候補

「観葉植物の竹みたいなやつ」という表現から最初に照合したい植物がミリオンバンブーです。

Dracaena sanderianaは、節の目立つ緑色の茎によって竹のような姿に見えます。ただし、本物の竹とは分類が異なります。

ミリオンバンブーを見分けるポイント

  • 茎が緑色で比較的滑らか
  • 茎に竹を思わせる節がある
  • 節付近から新芽や葉が伸びる
  • 葉は細長い
  • まっすぐ・らせん状・束ねた仕立てなどがある

この条件が複数当てはまるなら、ミリオンバンブーの姿を優先して照合するとよいでしょう。

ミリオンバンブーは本当の竹ではない

名前に「バンブー」と入っているため誤解しやすいところですが、ミリオンバンブーは竹ではなくドラセナ属の植物です。

国内では「開運竹」など、竹を連想させる名称で販売されることもあります。ただし、流通名は販売先によって異なることがあるため、植物タグが残っている場合は学名や「ドラセナ・サンデリアーナ」の表記も確認すると確実です。

「ミリオンバンブー=小さな竹」ではなく、「竹に似た姿を持つドラセナ」と考えると分かりやすいでしょう。

候補2|観音竹は細い幹が群生して竹林のように見える

何本もの細い幹が鉢から立ち上がり、その先に扇のような葉が付いているなら、観音竹(カンノンチク)も確認したい候補です。

観音竹の学名はRhapis excelsaで、ヤシ科Rhapis属に分類されます。細い幹が株立ちになり、深く裂けた扇状の葉を広げるため、全体を見ると小さな竹林のような雰囲気があります。

ミリオンバンブーとの違い

観音竹とミリオンバンブーは、どちらも竹を連想させる名前や姿を持ちますが、見た目はかなり異なります。

  • ミリオンバンブー:緑色の節のある茎そのものが目立つ
  • 観音竹:細い幹が株元から多数立ち、上部に扇状の葉が広がる

「竹の棒を数本束ねたような植物」ならミリオンバンブー、「細い竹が茂った小さな林のような植物」なら観音竹の姿と比較してみるとよいでしょう。

候補3|シュロチクは細い葉が広がるヤシの仲間

観音竹によく似ていて、細い幹が何本も立ち、細長く裂けた葉が上部に広がっている場合はシュロチクも候補になります。

シュロチクはRhapis humilisで、観音竹と同じヤシ科Rhapis属の植物です。「棕櫚竹」と書きますが、本物の竹ではありません。

観音竹とシュロチクは葉を見ると絞り込みやすい

観音竹とシュロチクはよく似ているため、幹だけで区別するのは難しい場合があります。

一般には、シュロチクは扇状に分かれる葉の裂片が細長く見えやすく、観音竹とは葉姿の印象が異なります。

ただし、株の大きさや園芸品種によって見え方は変わります。「葉が細いから必ずシュロチク」と一つの特徴だけで断定せず、株全体や葉の付き方も合わせて確認してください。

候補4|バンブーパームは竹のような幹と羽状の葉が特徴

細い幹に竹のような節があるものの、葉が扇状ではなくヤシらしく羽のように広がっているなら、バンブーパームも確認してみてください。

バンブーパームとして知られる植物の一つがChamaedorea seifriziiです。ヤシ科Chamaedorea属の植物で、細い茎が株立ちになり、茎の節が竹のように見えます。

観音竹との見分け方

どちらも複数の細い幹が立つため、遠目には似て見えることがあります。そこで確認したいのが葉の構造です。

  • 観音竹:一枚の葉が手のひら・扇のように分かれる
  • バンブーパーム:細長い小葉が軸の左右に並び、羽のように見える

「竹みたいな幹+ヤシのような羽状の葉」という印象なら、バンブーパームの姿と照合してみるとよいでしょう。

候補5|葉のない細い竹のようならトクサの可能性もある

「竹みたい」というより「細い緑色の竹串がたくさん生えている」ような姿なら、トクサが特徴的な候補になります。

トクサの学名はEquisetum hyemaleで、トクサ科トクサ属の植物です。竹やヤシの仲間ではありません。

トクサは地上に細長い茎を直立させ、茎にははっきりとした節があります。一般的な観葉植物のような大きな葉が目立たないため、ミリオンバンブーや観音竹とは比較的区別しやすい植物です。

和風・和モダンな植栽にも使われるため、庭や玄関付近で見かけた「竹みたいなやつ」を探している場合は候補に入れてみてください。

結局どれ?見た目から判断する簡単チェックリスト

植物名が分からない場合は、次の順番で実物や写真を確認してみてください。

  1. 普通の葉がほとんどない
    → トクサを確認
  2. 緑色の茎に明瞭な節があり、そこから細長い葉が出る
    → ミリオンバンブーを確認
  3. 複数の細い幹が株元から立ち上がる
    → 観音竹・シュロチク・バンブーパームを確認
  4. 葉が扇状
    → 観音竹またはシュロチクを確認
  5. 葉が羽のように左右へ並ぶ
    → バンブーパームを確認

特に「葉の形」は、竹っぽい観葉植物を見分けるうえで重要な手がかりです。

茎だけを撮影した写真より、「株全体」「葉」「茎の節」「株元」が分かる写真を揃えて比較すると、より候補を絞り込みやすくなります。

ミリオンバンブーだった場合に押さえたい育て方

探していた植物がミリオンバンブーだった場合は、竹の育て方ではなくドラセナ・サンデリアーナに合った管理を行います。

置き場所は明るい間接光を基本にする

ミリオンバンブーを室内で育てる場合は、強い直射日光を長時間受ける場所より、明るい間接光が入る場所を基本に考えます。

耐陰性があると紹介されることもありますが、窓のない場所など光がほとんど届かない環境が適しているという意味ではありません。葉色や茎の状態も見ながら置き場所を調整してください。

土植えと水栽培では管理方法が違う

ミリオンバンブーは土植えだけでなく、水を利用した栽培でも流通しています。

ただし、土植えの鉢に水を常にためる管理と、水栽培は同じではありません。

土植えでは鉢・用土・季節・室温・光量によって乾き方が変わるため、「何日に1回」と固定するより鉢土の状態を確認して水やりを調整します。水栽培では水を不衛生なまま長期間放置せず、容器や根の状態も確認しましょう。

寒い時期は室内環境も確認する

Dracaena sanderianaは熱帯アフリカに分布する植物です。

そのため、日本で育てる場合は「竹に似ているから日本の竹と同じように寒さに強い」と判断しないことが重要です。冬は窓際の冷え込みや冷たい風など、実際の置き場所の環境にも注意してください。

「竹」と名前に入っていても同じ育て方はできない

今回紹介した植物には、ミリオンバンブー、観音竹、シュロチク、バンブーパームなど、名前や見た目に「竹」を連想させるものが複数あります。

しかし、分類は同じではありません。

植物 主な分類 本物の竹か
ミリオンバンブー キジカクシ科ドラセナ属 いいえ
観音竹 ヤシ科Rhapis属 いいえ
シュロチク ヤシ科Rhapis属 いいえ
バンブーパーム ヤシ科Chamaedorea属 いいえ
トクサ トクサ科トクサ属 いいえ

つまり、「竹みたいな観葉植物」というグループは植物学上の分類ではなく、あくまで見た目からまとめた呼び方です。

同じ水やりや日照条件を一律に当てはめず、名前を確認してから、その植物に合った育て方を調べるほうが失敗を減らせます。

名前が分からない植物を特定するときに確認したい5か所

今回の候補だけで判断できない場合は、次の5か所が分かる写真を用意して比較してみてください。

  • 株全体:一本立ちか、何本も群生しているか
  • 茎・幹:緑色か茶色か、節があるか、繊維で覆われているか
  • 葉:細長いか、扇状か、羽状か
  • 葉の付き方:節の近くから出るか、幹の先にまとまって付くか
  • 株元:一本の幹なのか、複数の茎がまとまって立っているのか

植物の同定では、葉だけ、幹だけといった一部分では似て見える種類があります。購入した植物であれば、鉢に付いている植物タグや商品ラベルも確認してください。

まとめ|竹みたいな観葉植物は葉と茎をセットで確認しよう

観葉植物の「竹みたいなやつ」を探している場合、節のある緑色の茎から細長い葉が出ているなら、まずミリオンバンブーを確認すると候補を絞りやすくなります。

ただし、竹に似た観葉植物は一種類ではありません。

  • 緑色の節のある茎+細長い葉ならミリオンバンブー
  • 細い幹+扇状の葉なら観音竹
  • 細い幹+細く裂けた扇状の葉ならシュロチク
  • 竹状の幹+羽状の葉ならバンブーパーム
  • 葉がほとんど目立たず細い節付きの茎が直立するならトクサ

写真がない状態では一つの植物名に断定せず、まず葉の形、茎の節、株立ちの仕方を確認するのが近道です。

また、「竹」「バンブー」と名前に入る植物でも、本物の竹とは限りません。植物名が分かったら、その植物に合った日当たり・水やり・温度などを確認してから管理しましょう。

観葉植物の育ち方や適した管理方法は、種類・品種・季節・地域・室温・日当たり・鉢や用土などによって変わります。実際の株の状態も確認しながら調整してください。

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